はくまいびより

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天体望遠鏡SE-AT90Mの使用感について

 お久しぶりです、1年ぶりの更新になりますね、書こうとした感想記事はいっぱいあったんですが、書き途中で力尽きたのがおおくてなかなか更新まで至りませんでした。あと身の回りが忙しかったのもあります。お久しぶりです、ほぼ1年ぶりの更新になりますね、書こうとした感想記事はいっぱいあったんですが、書き途中で力尽きたのがおおくてなかなか更新まで至りませんでした。あと身の回りが忙しかったのもあります。

 

 さて、今回の記事は簡単に言うと「天体望遠鏡のレビュー」です。なんでこの記事書こうとしたかと言うと、私が買おうと迷っていた望遠鏡に関する記事が一切(Youtubeもして確認して一切)無かったので、「じゃあ私が買って記事書いたるわ!!」と思い至り書くことにしました。さて、その件の望遠鏡はSky Explorerさんの「SE-AT90M」です。望遠鏡欲しいな、でもどれがいいのかな?って悩んでる人がAmazonで探していると見かけたことぐらいはあると思います。よくイメージされる、屈折式の望遠鏡とは異なる、マクストフ・カセグレン方式というタイプになります。


【この記事はこんなことが書いてあるよ!】

 こちらでは、このSE-AT90Mの話を中心にします。屈折式・反射式・カセグレン方式・ドブソニアンなど、そういったことを詳しく書くつもりはありません。また、口径や焦点距離、そういったことについても詳しく書くつもりないです。(これはVixenさんとかで非常にわかりやすい記事があるのでそちらをご参照ください。)あくまで、購入予定の望遠鏡の選択肢に、「SE-AT90M」がある、という方に向けって、その使用感について知りたい人に向けてます。需要あるのかはわかりませんが、少なくとも私はこの情報を求めてネットの海をだいぶ彷徨いました。

 そして、これも重要なのですが私はこのAT90Mの売りの一つである「自動追尾機能」を1㎜も期待せず購入しており、実際「使用しておりません」(超重要)。「は?じゃあなんでそれ買ったんですか???」とお思いの方が多いと思います。まず第一に、惑星観察を目的に購入した、と言う点があります。木星土星に関しては肉眼でも見えるので、「導入も簡単だし、追尾せず望遠鏡動かせばいいや、見るの私だけだし!」という結論から、そもそもその機能については関心にありませんでした。ゆえに、「自動追尾機能の使用感について知りたいのに!!」と言う方、申し訳ありませんが参考にならないと思われます。ごめんなさい。
 次に、私が欲しかったのは、口径が大きめで、焦点距離が長めのもの、かつ、部屋で邪魔にならない、コンパクトな物。と言った条件で絞った結果、これになった、と言うことです。なので、私は「SE-AT90Mの鏡筒を、カメラ用三脚に取り付け、観察する」という手法での評価になります。

 さて、長々と書きましたが、SE-AT90Mの鏡筒の使用感について、書きたいと思います。【背景】は茶番で重要じゃないので読み飛ばして構いません。

 

 ただ、ここまで書いても「最初の望遠鏡何がいいかな~」と迷っている方もいるかもしれないと思います。そういう方に向けて非常に重要なので書いておきますが、「本当に本当に」趣味として一番最初の望遠鏡を買う!と言う方は、カセグレン方式などという凝ったものでなく、シンプルに屈折式の「ポルタII A80Mf 」を強くお勧めしておきます。でかいですけど、使いやすいようにという工夫が多いので、おそらく。ポルタIIはレビューいっぱいあると思うのでそちらを参考にしてください。(私持っていないんで…)あとポルタII は近くのヨ〇バシカメラにほぼ必ずと言っていいほどあるので、買う前に大きさとか使用感を確認できるという大きな強みもあります。是非。


【背景】 

 総理から定額給付金をもらう前、私は「いや、ぜったい使い切る。欲しいもの全部買ったら10万くらい行く。むしろみんないかないの?さては無欲か???」と大口をたたいていたのですが、いざもらってみると、「今じゃない」「もうすぐひっこすし」などなど、結局政府が怖れていた通り貯金に回してしまっている自分がいた。 そんなことを最近親に指摘され「いろいろ言っておいてやっぱりあんたも貯金するんやんかwww」と煽られ、「っしゃおらじゃあ買ったるわ!!!」と売り言葉に買い言葉で購入に踏み切ることになった。 また、前前から天体観測が趣味だった。大昔に屈折式の望遠鏡を買っていたが、せっかくだしコロナだし自宅だし、購入するか、と言うことで天体望遠鏡を購入することにした。 

 さて、天体望遠鏡と言っても、パターンがいっぱいあり、商品も山ほどあり、どれを選ぶべきか分からない。私はいろいろ調べ、最終的に2つに絞った。ポルタIIとSE-AT90Mだ。ポルタIIはあまぞんさん含め、山ほどレビューがあるのと、家電量販店で実際に触ってみたので使用感も掴みやすい、情報がいっぱいあった。ところが、SE-AT90Mに関する記事は、とにかくない。ない、ない、ない。Youtubeに一つくらいあるだろ~と思ったらそれすらなかった。絶対Youtuberとかが購入レポ―ト書いてるだろと思ったのに意外だった。カセグレン方式は触ったことが無く、不安もあったが、ここで迷ってはまた購入しないループに逆戻りだ。やむなし、私が買って、同じような悩みを持つ人のために記事を書くか、と思い至り、執筆に至った。なお、我が家はラッキーなことに、南向きに建物もなく、窓もあるため部屋内から観測することにした。


【目的】

 SE-AT90Mの鏡筒の使用感について、月、木星土星、火星を観測しながら、利点、欠点、感じたことを記述する。

 

【使用機器】

 使用機器は以下の通りである。

 天体望遠鏡 SE-AT90M(鏡筒のみ Kenko)

 接眼レンズ 付属の3つ(20㎜、10㎜、6.3㎜)と、追加で購入した焦点距離可変式接眼レンズ(21㎜~7㎜)

 三脚 カメラ用三脚

 扇風機 部屋が暑い、体温が上がる。

 エアコン 夏にエアコン無いとしんどい。

 アルフォート 私が好きなだけです。


【方法】

 SE-AT90Mの鏡筒は、アリガタプレートになっている。ネジをさすところもあるので、そこに一般的な三脚のねじを取り付け、無理やり望遠鏡装置にした。位置合わせ用の単眼鏡で月、木星の観察を目標にする。

 付属の接眼レンズがどんなもんかを調べる。追加購入した接眼レンズがどの程度使い物になるかも確認したい。位置合わせ用の照準筒で目的の惑星を捕捉後、鏡筒のピント合わせを行った。


【結果】

・ピント合わせ

 ピント合わせだが、個人的にこれが一番理解に苦しんだ。接眼レンズ側につまみがあり、右回転、左回転をするのだが、屈折式と違い物理的に距離が変わるのが視えないので、どっちにむかって合っているのかがよくわからない。今離れているのか、近づけているのか?したがってかなり苦戦する。私は月でピントを導入してから、惑星に導入する、と言うような工夫をしたが、月が無い時など場合によっては難しい気がする。何故かと言うと、倍率が高いせいで星がそもそもその視野内に存在しているか分からないこと、ピント合わせのために回すと、鏡筒自身が揺れて、視野内の星がぐわんぐわんと乱舞するからである。慣れるまでは、ピント合わせには四苦八苦するだろう。


・見え方

 次に、見え方について。想像よりも良かった。焦点距離が1250㎜なので、接眼レンズの20㎜でも60倍を叩き出せる(詳しいs気はVixenさんサイトを参考にしてください)。また、口径が90㎜なので集光力も高く、レンズを利用していないので、月を見ても色収差を感じなかった。木星は縞をはっきり確認できたガリレオ衛星が4つあるな~っていうことも確認できる。ただ、20㎜、10㎜では大赤斑までは観測できなかったかな?6㎜はピント合わせが無理だった。付属の接眼レンズについては、せいぜい10㎜までがまともである。6㎜は期待しない方がいい。アイレリーフも小さいので特に。そこで、追加で購入した可変式の接眼レンズだが、みえくちはほとんど付属レンズと同じと言えた。いろいろ焦点距離を変えてみたが、まともに使えるのはやはり21~10㎜程度までだった。以上より、短焦点距離の接眼レンズは、追加で別に購入する必要がありあそうだと感じたのが素直な感想である。まあ、初心者であれば20㎜と10㎜で満足すると思う。どちらでも、木星は横縞は観測できる。土星のわっかも確認できる。見たことが無い人が見れば満足するだろうくらいには見える。結論を言うと、接眼レンズは付属の物で問題なさそうということである。もちろん、追加で買ってもいいと思う。


月:めちゃくちゃ明るい。明るすぎて直視する目が疲れるレベル。観察に使うなら、フィルターがいるかも。でっかい月観てみたいとかその程度であればフィルターまではいらないかな。

木星:60倍でも、125倍でも木星の横縞模様までは視える。4つのガリレオ衛星も観察できる。ガリレオ衛星は日によって位置が異なるため、観察していて楽しい。最初は明るくて縞模様も見えにくいが目が慣れてくると縞も見えてくるので、根気強く追いかけよう。

土星:60倍でも、125倍でも土星のわっかがあることが分かる。やはり見て一番面白いと感じるのはこれかもしれない。

火星:60倍でも、125倍でも、赤い点にしか見えない。なんてこったい。ただ、火星に関しては地球との距離もあるため、時期によって見え方が違う。ので一概には何とも言えないが、あまり期待しない方がいいだろう。火星視るなら100㎜口径は必須かもしれない。


・装置性

 少し特殊な内容になる。気になる人は読んでください程度。経緯台にくっつけるアリガタプレートのところ、私はカメラの三脚に組み合わせたわけだが、一つ問題(?)が生じる。それは、位置合わせ用の単眼鏡が、右側になってしまうことである。望遠鏡と言えば、左側に位置合わせ用の単眼鏡があるイメージだろう。実際、左側にある方が作業がしやすい。しかし、付属台座が経緯台の形をとっていることもあり、三脚で使おうとするとどうしてもそこが回ってしまうのだ。言いたいこと伝わってるかコレ…。左でも問題ないと言えば問題ないが、利き目が右目なので、単純に面倒くさいというのが本音だった。経緯台系の三脚でもあれば話は別かもしれない。あんのかそんなもの…。ただ、三脚の性能もあるが、位置合わせが死ぬほど面倒くさい問題が発生する。ので、三脚は耐荷重がそれなりにあるものをえらぼう。

・機能性

 軽く、コンパクトであるため非常に良い。部屋においても邪魔にならない。

【考察】

 初心者に勧めるかと言われると、うーん、といった代物と考えられる。理由はピント合わせが直感的でないということが一つ。勝手に三脚に装着して使うと、うまくコントロールできない、というのも一つ。単眼鏡が右側に行ってしまう、というのも一つ。

 望遠鏡で一番難しいのは、導入であると考えている。星をとらえる、それが一番難しく、一番イライラする瞬間であると言える。ゆえに、この「導入がちといらいらする」と言うのは大問題になりうる。「じゃあ、ポルタIIはそういったことないんですか?」と言う話だが、そうとは言えない。多分、初心者であれば導入は慣れるまでむずかしいままだろう。ただ、ポルタIIは直感的だから、たぶんカセグレンよりはやりやすいのでは無いかと思うピント合わせも直感的だし。フリーストップ方式という三脚なので、より動かしやすいことは間違いないだろう。

 なので、私は一つの『兵器』を追加購入した。それが、「微動雲台(Vixen)」である。Amazonさんで5000円した。泣いた。400gで、望遠鏡と三脚の間にかませることによって、星の導入をらくにする課金アイテムである。ちなみにこの微動雲台だが、尋常じゃなく素晴らしい。似たような使い方しようとしている変わったかたがいらっしゃるのであれば、Vixenさんの微動雲台は購入してもイイかと思う。少なくとも、ほかの接眼レンズ買うよりかは先に買うべきだと感じる。Vixenの微動雲台でどの程度微動できるかは、Youtubeさんで1つほど動画があったので、実際確認してみるといいかと思う。(私はその動画を見て購入を決めた)。ポルタIIは実質これが搭載された三脚(経緯台)であるため、ポルタIIを勧めるのはそういった理由もある。
 また、これは備考だが、三脚の耐荷重をちゃんと考慮に入れたほうがいい。

 私の三脚の耐荷重(1.1Kg) < 鏡筒(1.4Kg)+微動雲台(0.4㎏)

 完全にミスってる。買いなおしを検討中である。

【まとめ】 

 SE-AT90Mの鏡筒について、レビューしました。まとめると以下になる。

・ガチで初心者ならまずポルタIIを検討しよう。

・見え方に不満は無い。

・ピント合わせは直感的でないし、合わせる際鏡筒ゆれるので少々不快。あとわかりにくい。

・付属接眼レンズは満足いくと言える。

・三脚と組み合わせることで、照準筒が右側に言ってしまうのは少々欠点と考えられる。

・三脚はマシな物を買おう。へたに安いの買うと、耐荷重足りないなんてことも(私がそれ)。

・もし同じ発想をしている人がいるのなら、微動雲台は買おう。導入が尋常じゃなく楽になるぞ。

となる。

 

【参考までに】

 ここまでよんだ方に、参考までに一つ商品を紹介しておく。自作天体望遠鏡キットである。コルキットさんが出しており、アマゾンさんでも買える。

 ボンドと輪ゴムがあり、工作が好き、と言う事であれば、この望遠鏡も選択肢に入れていいだろう。5000円である。三脚は無いが、カメラ用の市販の三脚で対応できる。

 作成時間は2時間程度。性能は結構いい。なんと、この望遠鏡でも土星の環っかが視えるのである!

 もし、望遠鏡買おうか迷うが、ある程度使ったら満足してしまいそう、とお考えの方は、これとかを私はお勧めします。まあ、でもそこまでかうなら+5000円で三脚付きのスコープテックさんのだしてるラプトル50でもいい気はしますけどね…。

 

 お読みいただきありがとうございました。どうでしょうかSE-AT90Mの情報を探されていた方は、この記事で満足いただけたでしょうか?もっとも、SE-AT90Mについては、自動追尾を売りにしていることからも、あまり参考にならなかったという方が多いかもしれませんね。ひっさしぶりに書きましたが、文章力がひどくて自分で笑いました。駄文をお読みいただきありがとうございます。
 天体観測はいつの年齢になってもワクワクするものです。たまには夜空を見上げて天体観測にしゃれ込むのもいいかもしれませんね。
 ついでに、初心者で天体観測をするぞという方は、「今日の星空」というサイトを参考に、惑星の位置を調べるといいと思います。2020年8月現在、木星土星は並んでいるので非常にわかりやすく天に位置しており、かつ結構明るいので、この2つだけでも覚えて、望遠鏡で覗けるようになると、楽しいと感じれるかもしれません。まあでもその前に月ですかね。(余談ですが、そういう知識について全く知らない人に、土星木星を指し示すと大抵びっくりしてくれます。たのしい。そのくらい明るくはっきり見えてるので、ぜひ覚えてみてください)

 

 初心者の方が惑星を見た時に一番最初に思い知るのは、星の流れる速度に案外驚くかもしれません。まあ、それは実際に見てのお楽しみということで。

 さて、駄文をお読みいただきありがとうございました。この記事は気まぐれで更新すると思うので、第1稿としてはこんな感じです。

 また次の記事で。