はくまいびより

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感想『斜陽』

 iPad proを購入し、iBooksに斜陽があるのを見つけた。

 いつか読もうと常々思っていたが、無料で読めるとのことだったので、ちょうどよい。はじめて本を電子書籍として読むことに挑戦してみた。斜陽を読んだ感想。(電子書籍の感想はまたいつか)

 

 『斜陽族』という言葉を聞いたことがあるかもしれない。この単語は、太宰治先生の作品である『斜陽』にちなんで作られた単語である。大雑把に言うと、貴族だった人が、時代の急峻な変遷に伴い、没落した様である。

 その単語自体は知っていたので、かつて貴族だった人たちがプライド捨てられなくてアイタタタみたいな感じの内容なのだろうかと思いながら読んだら、案外そうでもなかった。特に母の存在が清純というか、綺麗なので物語も映えていたように思う。

 

 芹沢光治良先生の作品の時にも思ったが、この時代では結核死に至る病として知られ恐れられているというのが、現時点からみると不思議と感じる。また、徐々に弱っていく描写は心にクルものがある。母は死ぬまで清純だったと思う。そういう人が徐々に弱っていく様子というのが本当につらい。
 

 この作品では序盤から、蛇という存在が不吉の兆候として表れていた。ここ数年蛇を診見たことが無いものだから、次に会ったら私も蛇から不吉を感じ取るかもしれない。

 印象的だったのは、母と主人公の会話で、「世間は分からない。私には分からない。わかっている人なんか無いんじゃないの?いつまでたってもみんな子供です。何にもわかってやしないのです」から始まる一連の文章の流れだ。この後に「美しく死んでいく母」と「醜く生きていかなければならない私」が対比的に表現されている。『生き残るということ、それはたいへん醜くて、血の匂いのする、汚らしいことのような気もする(中略)けれでも私にはあきらめきれないものがあるのだ。あさましくでもよい、私は生き残って、思うことをしとげるために世間と争っていこう』という文が続く。自分が母(いままでの生きるよりどころ)を失ってでも、目的のため(まあ寝取り(子供を設ける)なんだが)に生きていく事を決意する主人公が印象的だった。この後弟も自殺をするわけで。主人公が男を寝取りに行ってる間に。

 

 とにかく全員モチベーションがネガティブであり、登場人物が全体的に「生きるのは苦しみ」的な雰囲気なので、なるほど勉強になるという感想であった。

 

(どこからどこまで感想書けばいいか分からなかったので、試験的に部分抜粋で)

 

メモ帳

完全に見切り発車でこのブログを開設してる。

 

何を書こうとか、明確には考えていたわけではない。

ただ、ライブイベントとかの感想とかをよくメモしているので、メモ帳代わりに使えたらと考えてる。

というのも、アニメを見たり本を読んだときに、感想を吐き出す場所が少なく、ツイッターでは文字数制限もあるし、現実には吐き出せるような人がその瞬間その場にいないし…何かいい媒体はないかと思ってとりあえず開設と言う流れに至った。

目下、ここに書こうと思っていることは、

〇ライブなどのイベントの感想

〇思いついたこと

〇読書の感想

〇アニメの感想

〇ゲームの感想

経験談

〇近況

などを書けたらと思っている。

文字にすることによって(あるいは文章にすることによって)、頭の中が整理されている感覚は知っているので、誰かに見せる、というよりは、自分の頭を整理する、未来の自分に見せる感覚で書いていきたい。

一種の日記帳みたいな。

まあ進研ゼミもろくに続けられないような人間なので続くかは不明ですし、自分が分かればいいか見たいなところが根底にはあるので、文章や文字がおかしいことはたぶんこれから一杯あるのだろうなと。

公開する以上はそれなりの文章になるように書くつもりなので、多々駄文になることはご容赦いただきたい。

もう一つの目的として、文章力が向上すればな程度の気持ちである。

 

とりあえず、次に投稿することが出来るよう努力したい。

それではまた。